ウォルサムのクッションケース続き


地板




輪列を組む





裏回り





テンプ、アンクル







ポーセリンダイヤルに

針を入れて終了


●転用はお断りします。


　

ウォルサム

銀無垢クッションケース

1930年代頃





ダイヤルはポーセリン



裏回り






テンプ、アンクル




輪列、受け





分解したら洗浄、注油、調整


●転用はお断りします。


　

もう１２月になった。あっという間


昨日のウォルサム修理の続き

破損した２番車のツツカナ

約１ｍｍくらいの部品

これが壊れると時計が遅くなるか秒針しか動かなくなる






補強に使うのは

秘密のステンレス鋼のワイヤー

これで絞めこむことにした






１ミリのツツカナに

０．２５ミリのワイヤーを巻きつけて絞めこむ

特殊なワイヤーなので切れたりしないのだ





巻きつけた状態






次いで

勝手に名付けた「２番車ツツカナ押さえ」を製作する

これも秘密の素材

厚さ３０ミクロンのステンレス特殊鋼





０．３ミリほどのネジ穴も開けて

元々あったような雰囲気に加工







ジャスト

綺麗に収まった「２番車ツツカナ押さえ」

パッと見て純正っぽく仕上がったので満足

時計修理とは全然関係ない技術の応用



●転用はお断りします。


　

預かり物

ウォルサムのダイバーズウォッチ

１９６０年代の機械式手巻き

この年代のダイバーズはシンプルなデザインでシブい

好みの赤い秒針がアクセント




１日数時間遅れるということで修理




裏周り





カレンダーなど色々と分解






表

テンプ、アンクル





受け





分解したら原因究明、修理して組み上げる






地板






表を組み上げた状態







時刻が遅れるのは

２番車に付いていたツツカナの破損

２番車についているのは少数派

亀裂が入っているので緩んでいた

年代物の部品は売ってないので何とかするしかない





ツツカナを絞めこんで調整したが、

それでも緩いので

厚さ３０ミクロンのステンレス鋼の板で部品を製作






２番車の上にセット

機能的に問題ないことを確認

名付けて「２番車ツツカナ押さえ」






針を入れて終了






とくに問題なかったのだが、

２番車を補強したほうが長持ちするのと

部品に美しさがないので作り直すことにした


再度分解

文字盤を外して裏周りからやり直し



続く


●転用はお断りします。


　
　

1920-30年代頃のウォルサム

ダイヤルにポーセリンを使用

アンティークな雰囲気たっぷりのモデル

ケースは９Kデニソンケース




ムーブメントは懐中時計を小さくした頑丈なつくり

装飾が施されているので当時はかなり高級品だったに違いない




裏周りを分解






表

テンプ、アンクル






輪列と受け





分解したら洗浄、注油して組み上げる






巻き真のシリンダー

懐中時計をそのまま小さくした頑丈なつくり






輪列







裏周り






文字盤と針

針はレトロなスペード針

古きよき時代のアメリカ製